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「鯛野ニッケ先生のファンタジーBL『その世のどこか、常夜の楽園』が気になる」「シリーズのどこに位置する作品?」——2020年12月25日にJパブリッシング/arca comicsから発売された『常夜の楽園』について、ふかよみBL編集部がネタバレなしの感想とシリーズ内位置づけを整理しました(検証日: 2026-06-22)。
先に結論をお伝えすると、『常夜の楽園』は『その世のどこか』シリーズ第2作の全1巻完結作品です。シリーズと言っても登場人物は作品ごとに異なる「世界観の系譜を共有する独立した物語の集まり」で、本作だけ単独で読んでもしっかり完結します。第1作『地図にない国』(2017年)を未読でも問題なく入れる構造です。
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この記事の結論(『常夜の楽園』はこんな方に)
編集部の所感(検証日: 2026-06-22)
- 『体感予報』の現代恋愛とは違う作風で鯛野作品の引き出しを見たい方
- 異世界の濃密な関係性を全1巻で味わいたい方
- 「シリーズもの」と聞いても巻数の重さを敬遠したい方(単巻完結)
- 逆に「ファンタジー鯛野」の文脈に触れたい方の入口として手頃
作品データ — arca comics 全1巻
『その世のどこか、常夜の楽園』は、2020年12月25日にJパブリッシング/arca comicsから発売された全1巻(210ページ)完結作品です。ISBN-13は4866693576(出典: Amazon/ちるちる goods_id 114308)。電子版もコミックシーモア・ebookjapan等の主要電子書店で配信中です(出典: コミックシーモア シリーズページ)。
シリーズ内位置づけ — 全3作の第2作
『その世のどこか』はシリーズ累計3作で、刊行順は以下のとおりです。「常夜の楽園が第1作」と紹介する記事を時々見かけますが、正しくは第2作(第1作は『地図にない国』)です。
| # | タイトル | 発売年月 | 巻数 |
|---|---|---|---|
| 第1作 | その世のどこか、地図にない国 | 2017-05 | 全1巻 |
| 第2作 | その世のどこか、常夜の楽園 | 2020-12-25 | 全1巻(210p) |
| 第3作 | その世のどこか、蒼天のゆりかご | 2023-05-25 | 全1巻 |
シリーズと言っても各作品の登場人物は異なるため、刊行順で読まなくても各話単独で完結します。ただし、世界観の系譜を順に追体験したい方は「地図にない国→常夜の楽園→蒼天のゆりかご」の刊行順がおすすめです(出典: ちるちる 鯛野ニッケ作家ページ)。
読みどころ — 「常夜」という舞台装置が成立させるもの
『常夜の楽園』の最大の特徴は、タイトルが示す「常夜=常に夜が続く世界」という設定です。鯛野ニッケ先生のファンタジー作品は、設定の独自性そのものを推し出すよりも、その世界観が成立させる「濃密な関係性」を描くための舞台装置として機能している点が魅力です。以下、編集部が3つの観点で読みどころを整理しました。
①世界観そのものに引き込まれる読み味
本作は冒頭から、常夜の世界の空気感に読者を引き込んでいきます。現代を舞台にした『体感予報』『メルティホワイトアウト』とは異なり、「異世界に没入する」読書体験そのものが魅力の中心です。ファンタジー作品が苦手な方でも、入口のハードルが低く設計されており、世界観の説明過多にならない筆運びになっています。
②ファンタジー設定×濃密な関係性の合算効果
鯛野作品全体に通底する「関係性の機微で読ませる」筆致は本作でも健在です。現代恋愛とは違う「世界そのものに引き込まれる」読み味が、関係性の濃度をさらに引き上げます。ファンタジーは設定の道具立てが多くなりがちですが、本作は設定が物語の中心ではなく、あくまで関係性を成立させるための舞台装置として機能しています(編集部所感)。
③全1巻完結で重さがない
ファンタジーBLというと「長編シリーズで重そう」と敬遠される方も多いですが、本作は全1巻(210ページ)で完結します。「ファンタジー鯛野」の読み味を試したい方の入口として手頃で、合うと感じたら続編『蒼天のゆりかご』(2023年・全1巻)に進む流れが自然です。
コミックシーモアでシリーズ全3作が配信中。常夜の楽園は全1巻210ページで、週末に腰を据えて読むのに手頃な分量です。
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編集部による比較整理 — シリーズ3作の位置関係
「シリーズ3作のうち、自分はどれから読むべきか」を判断しやすいよう、編集部が4つの観点で『その世のどこか』シリーズ各作品を比較整理しました。基準は「★1=控えめ/★3=平均/★5=最上位」の相対参考値(検証日: 2026-06-22)。各電子書店の公開情報・編集部読了所感に基づく整理であり、ちるちるの公式評価値とは独立した参考指標です。
| 比較軸 | 地図にない国 | 常夜の楽園 | 蒼天のゆりかご |
|---|---|---|---|
| シリーズ入口適性 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 世界観の濃さ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 関係性の濃密さ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 単巻完結性 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
編集部による比較整理に基づく相対参考値です(検証日: 2026-06-22)。ちるちる等の公開評価とは独立した整理として参考にしてください。
シリーズの入口としては第1作『地図にない国』から刊行順で読むのが最もスムーズですが、本作『常夜の楽園』から入っても問題なく楽しめます。世界観の濃さ・関係性の濃密さは2作目以降で一段引き上がる傾向で、シリーズの真価はむしろ本作から本格化するという見方もできます。
ファンタジー鯛野の入口として最適な全1巻210ページ。ebookjapanの試し読みで世界観の温度を確かめてからどうぞ。
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関連記事(編集部厳選)
『その世のどこか』シリーズを体系的に楽しむための関連記事を、編集部から厳選しました。シリーズ全体ガイド、鯛野ニッケ先生の代表作『体感予報』との対比、他作品ガイドまで、本記事と合わせて読むことで作家世界の全体像が見えてきます。
よくある質問
本記事の内容について、検索流入のキーワードから見えてきた疑問を編集部がFAQ形式で整理しました。気になる項目だけ読み飛ばしていただいて構いません。本文を読み終えたあとの理解整理にもご活用ください。
『常夜の楽園』はシリーズの何作目ですか?
『その世のどこか』シリーズ第2作です。第1作は『地図にない国』(2017年5月)、第3作は『蒼天のゆりかご』(2023年5月25日)。「常夜の楽園が第1作」と紹介される記事もありますが、刊行順で言えば第2作が正確です。
シリーズはどの順番で読むのが正解ですか?
各作品の登場人物は異なり単独で完結するため、どの順序でも楽しめます。世界観の系譜を順に追体験したい方は「地図にない国→常夜の楽園→蒼天のゆりかご」の刊行順がおすすめです。
ファンタジーが苦手でも読めますか?
読めます。本作は設定の説明過多にならず、世界観の空気感に自然に引き込む筆運びです。鯛野ニッケ先生の作風は「関係性の機微で読ませる」点が中心なため、ファンタジーが苦手でも関係性の濃度で楽しめる構造になっています。
何ページくらいですか?
本作は全1巻で約210ページ。週末に腰を据えて読むのに手頃な分量で、ファンタジーBLとしては読みやすい厚みです。
『体感予報』とどちらが好きになりますか?
完全に好みです。現代社会人ものの王道で読ませる『体感予報』とは作風が異なるため、「現代恋愛が好き」な方は『体感予報』寄り、「異世界の濃密な関係性が好き」な方は本作寄りになります。両方読むと鯛野ニッケ先生の引き出しの広さを実感できます。
まとめ — 「ファンタジー鯛野」の入口に最適な単巻
『その世のどこか、常夜の楽園』は、鯛野ニッケ先生のファンタジーBL路線の本格的な入口となる全1巻完結作品です。シリーズ第2作という位置づけながら、各作品が独立して完結する構造のため、刊行順で読まなくても問題ありません。現代社会人ものの『体感予報』『メルティホワイトアウト』とは違う作風で鯛野作品の引き出しを見たい方の次の一冊として、編集部の手堅いおすすめです。まずは電子書店の試し読みで序盤の空気感を確かめてみてください。
ebookjapan・コミックシーモアで配信中。シリーズ3作合計でも全3巻と腰の重くない分量です。
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──ふかよみBL編集部。公開情報および fukayomi-bl.com の FACT_SHEET(社内正本)を主たる出典として整理しました。シリーズ全3作を通読した編集部が、『常夜の楽園』の単独レビューとして整理しました。(本記事の事実は 2026-06-22 時点で FACT_SHEET と照合済み)
